PIC32MM CPUシステム

令和 2年 3月16日

 UARTx2の仕様を見直します。

 UARTx2基板はPIC32MM CPU内蔵のUARTを使用してRS-232C/422/485の通信ポートを確保する基板です。
現行のRev.0でも動作に問題はないのですが、ハードウェアに関する知識や設備の乏しいユーザーにとっては
使い難い製品になってしまっていることに気が付きました。迂闊だった。
 現行のRev.0基板の写真を以下に示します。


 現行のRev.0基板の仕様は以下のようになっています。
・ RS-232CとRS-422/485の選択は基板製作時にどちらかを選択します。
 ・ RS-232Cの場合はフロー制御(RTS/CTS)の使用/不使用を合わせて選択します。
 ・ RS-422/485の場合、422/485の選択はジャンパーSWで行います。つまり後から変更可能。
・ PPS(Peripheral Pin Select)機能によって使用するCPUのピン番号を決めます。
  RS-232Cでは2または4本/CH, RS-422/485では3本/CHのピンを消費します。

 つまり、基板生産時には2CH分のUARTの仕様を上記の範囲で決めておく必要があります。
当初は、これで問題は無いと考えていたのですが、実際に使用するのは1CHのみということもあります。
そう考えると、せめてRS-232CとRS-422/485の切り替えをユーザー側で出来る方が望ましい。
ドライバICはソケットに実装するので取り外しが可能です。後はジャンパーSWの切り替えでと考えていると、マズイ。
RS-232CとRS-422/485では消費するCPUのピン数が違っています。また、これらを切り替えするためにCPLDを
使っているため、ユーザー側で簡単に書き換えすることが出来ません。
 PPS機能によるピン配置の変更をCPLDで再び再変換するということは、CPLDのプログラムを書き換えることを
意味します。また、プログラムをCPLDに書き込むツールも必要です。

 今の基板は私が使う分には何の不便も無いのですが、ユーザーが使うには少々不便です。
このため、CPLDの使用を止めて、ユーザー側で変更できるようにします。
実際には,CPUボードから入ってきた信号を基板内部でジャンパー線で必要な信号に配線します。
ジャンパー線の固定方法としては半田付けまたはワイヤラッピングで行うようにします。

現在検討中の配置図が上図です。上図のピンク色のマス(2箇所)から水色のマスに配線を行います。
なお、使用しない信号は未接続で構いません。
この方法でも半田ごてやラッピングツールといった道具が必要になりますが、今よりは一般的な道具です。





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